韓国ドラマ「京城クリーチャー」は反日プロパガンダか 専門家に聞く「日本への配慮がなくなった理由」

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「主要な輸出先である日本への配慮があった」

『悪韓論』(新潮新書)の著者で評論家の室谷克実氏はこう一刀両断する。

「そもそも、731部隊が活動していたのは旧満州です。ソウル市で人体実験が行われていたという誤解を世界中に広められたら、われわれとしてはたまったものではありません」

 なぜ、かような反日ビジネスがまかり通ってしまうのか。元東京新聞ソウル支局員で在韓ジャーナリストの金敬哲氏によると、

「731部隊が怪物を生み出すというプロットは、韓国では典型的なもの。しかし、一昔前であればそのような反日的な作品は、韓国の国内向けとして消費されてきました。主要な輸出先だった日本への配慮があったからです」

反日ビジネス

 ところが、Netflixなどの全世界に向けた動画配信サービスが隆盛している昨今では、

「相対的に輸出先としての日本の重要度が下がってきました。だから、日本への配慮が必要なくなり、反日的な作品であっても堂々と世界中に向けて配信するようになったのです」(同)

 韓国エンタメ事情に詳しいコラムニストの児玉愛子氏の見解はこうだ。

「韓国ドラマは政治的思想を落とし込んで、徹底的に一方を悪く描くことに遠慮がない。それが魅力でもあるわけですが、観るにあたってあくまでエンタメだという冷静な視点が必要な時もあるでしょう」

 いまだなくならぬ反日ビジネス。「京城クリーチャー」は年内にシーズン2が配信される予定だというが、今作同様イマイチの完成度となることを祈るばかりだ。

週刊新潮 2024年1月25日号掲載

ワイド特集「浮世のダンチョネ」より

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