ラミレス氏も絶賛…阪神・新外国人「ゲラ」に高まる期待、イチローの“師匠”に指導を受けたことも

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外国人投手は阪神に来ると四球が減る

 岡田監督も、ゲラが内野手から転向した経緯は知っている。救援陣の一角を任せるつもりだが、気の早い関係者やファンの間では「代打で出て、そのままマウンドへ」という、“新たな二刀流”の起用法を期待する声もある。

「岡田監督は、今季のクローザーを湯浅京己(24)でスタートさせる構想を持っています。昨季のセーブ王・岩崎優(32)もいますが、本来は7、8回で起用して光るタイプです。ただ、湯浅は昨季、故障でシーズンの大半を棒に振ってしまいました。復帰に関しては未知数なので、状況次第ではゲラのクローザーとしての登板もあるかもしれません」(前出・在阪記者)

 岡田監督は四球で自滅するタイプは絶対に使わない。ゲラも制球難が改善されたから獲得にゴーサインが出たわけだが、MLBでは63イニングで43個の四球を出している。

 興味深いデータがある。昨年加入の中継ぎ、ビーズリーはMLB時代の22年(ブルージェイズ、パイレーツ傘下)は与四球率が5点台だったが、阪神移籍後は2点台に向上した。また、スアレスも阪神に移籍する前年の19年(ソフトバンク)は、26回3分の2を投げて、20個の四球を出している。しかし、阪神での2年間では、114回3分の2で四球は27個となった。

 NPB関係者の間で「阪神には、外国人投手に向けた門外不出の“制球難解消トラの巻”があるのでは」と言われる所以である。制球力が高まれば、ゲラも新クローザーに定着し、アレンパ達成の原動力になってくれそうだ。

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