ダウンタウン・松本人志が文春を提訴 「代理人のヤメ検弁護士」の意外な依頼人と経歴
“記事に記載されているような”
ダウンタウンの松本人志(60)が1月22日、飲み会で性的行為を強要したなどの疑惑を報じた週刊文春を発行する文藝春秋社に対し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起したことがわかった。吉本興業のホームページには代理人弁護士の氏名とコメントも記されていたが、一部でその名前が話題になっている。
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「提訴のお知らせ」と題するコメントは以下の通り。
《本日、松本人志氏は、株式会社文藝春秋ほか1名に対して、令和5年12月27日発売の週刊文春に掲載された記事(インターネットに掲載されている分も含む)に関し、名誉毀損に基づく損害賠償請求及び訂正記事による名誉回復請求を求める訴訟を提起いたしました。
今後、裁判において、記事に記載されているような性的行為やそれらを強要した事実はなく、およそ「性加害」に該当するような事実はないということを明確に主張し立証してまいりたいと考えております。
関係者の皆様方にはご心配・ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。松本人志氏代理人 八重洲総合法律事務所 弁護士 田代政弘》
約5億5000万円の狙い
“記事に記載されているような”という部分を踏まえれば、“記載されていなもの”はあり得る……という理解も成り立つが、それはともかくとして、請求額は約5億5000万円と高額だ。
かつて細木数子氏が週刊現代に掲載された記事で名誉を棄損されたとして、6億円の損害賠償を発行元の講談社に求めたことがあったが、それに匹敵する額だ(細木氏はのちに訴えを取り下げ)。
請求額が高額となったのは、名誉棄損に対する慰謝料に加えて当然、松本の年収や休業期間中の遺失利益などが関係していると見られる(【関連記事】〈松本人志 96年の納税額は2億6340万円、推定年収は5億3800万円…いま、どれくらい稼いでいるのか〉)。
話を松本の代理人である田代弁護士に移そう。まずは経歴をざっと紹介しておくと、早大社会科学部を卒業後、1998年に検事任官。東京地検を中心に捜査を担った後、2012年に退官し、弁護士となった。現在57歳だ。
「田代氏の名前を今回聞いて、へぇ~と思わず声が出てしまいました。田代氏と言えば、東京地検特捜部時代に捜査を担った陸山会事件で有名です」
と、社会部デスク。
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