松本人志は「気持ち悪い」で批判殺到、相方の浜田雅功はスルー…同じ女性問題で世間の反応がこうも違うのは何故か
世論が許した不倫
「松本さんがマクドナルドで働く女性店員を一生懸命に口説いていたとしたら、妻も子供もいるという点を除けば、何も問題ないでしょう。しかし、後輩芸人に『このリストに沿って女性を集めろ』と指示しているとなると、この時点でドン引きする人がいても不思議はありません。リストには一流企業の社名もありますから、そこで働く女性従業員は不快感を覚えたかもしれませんし、スポンサーとして看過できないと考えた担当者がいるかもしれません。まして松本さんがリストに従って集められた女性に対し、長年にわたって性的な暴力を振るってきたとしたなら、その不気味さは更に増します」(同・記者)
浜田の不倫報道で「気持ち悪い」という声は皆無だった。基本的に芸能人の不倫が報じられると、大半はイメージダウンにつながる。だが、ごく僅かだとはいえ、過去には世間が“許した”ケースもある。
長年、芸能界を取材してきた川内天子さんは「数少ない例外が、原田龍二さん(53)と勝新太郎さん(1931~1997)だと思います」と言う。
「原田さんは2019年に不倫を週刊文春に報じられました。当初は批判が殺到しましたが、直立不動の姿勢で真摯な謝罪会見を開き、誠実な人柄が伝わったのでしょう。奥さんも許したことで世論は大きく変化し、今ではご夫婦でCMに出演されるなど、不倫前より仕事が増えたほどです。勝新太郎さんの女性関係もよく知られています。私も何度もインタビューに協力してもらいました。ところがある日、とんでもないことが起きたのです」
天性のサービス精神
勝新太郎と妻の中村玉緒(84)が舞台版の「夫婦善哉」に出演することになった。インタビューのため川内さんが勝にマイクを差し出すと、勝は急に顔を近づけて、川内さんの指の匂いを嗅ぎだしたという。
「普通の人なら気持ち悪いと感じてしまうはずですし、隣の中村さんも怒りの表情で勝さんを睨むので、私は頭が真っ白になりました。ところが緊張していたスタッフが笑いだし、あっという間に雰囲気が和んだんです。気がつくと私も笑っていました。勝さんは天性のサービス精神から『スタッフの緊張をほぐしてやろう』と考えて、中村さんが怒るのも計算に入れて私の指に鼻を近づけたんですね。その時、私は『この人はモテるだろうし、こんな人がサービス精神を発揮して女性を口説いたら、ほとんどの女性はOKするだろうな』と思いました」(同・川内さん)
民法で、不倫された配偶者は不倫をした配偶者だけでなく、不倫相手にも慰謝料を請求することができる。それだけ“罪”が重いということなのだが、川内さんは「同意がある場合は、不倫した人を過度に糾弾する必要はないとも思っています」と言う。
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