南部虎弾さん死去 「俺の前座をやりな」と売れない若手に手を差し伸べた“素顔”を知人が初告白「交友のあったエスパー伊東さん、キラー・カーンさんの急逝が大きなショックに…」
昨年の誕生パーティーで…
南部さんは約10年前に糖尿病と診断されたが、「海外公演ができなくなる」ことを理由に人工透析を拒否。19年には妻をドナーとする腎臓移植手術を受けるが、以降、周囲のほうが南部さんの体を気遣い、お酒を伴う会食の誘いなどは控えるようになったという。
「南部さんはたとえ体調がすぐれない時でも、そんな様子はおくびにも出しませんでした。だから私なんかは余計、気軽には誘えなくなった。昨年夏、南部さんの誕生日パーティが開かれ、元WBC世界フライ級王者の内藤大助氏や元カリスマホストの城咲仁氏など多くの人が駆け付けましたが、この時も南部さんは傍目には元気な様子と映っていた。けれど後日、関係者に聞いたところでは『すこし苦しい』と南部さんが吐露した場面があったそうです」(松川氏)
南部さん率いる電撃ネットワークは昨年11月と12月にもイベントに登場するなど、今後の活躍に期待する声は多かった。
「パフォーマーとして南部さんはまだまだ先を見据えていましたし、電撃ネットワークに対する愛情も深かった。私自身、いまだ南部さんの訃報に心の整理が追いつかず、うまく言葉も出てこない。もちろん私もその一人ですが、不遇な時代に南部さんと出会ったおかげで夢を諦めずに済んだ人間は多かったと思います」(松川氏)
南部さんにかける言葉があるとすれば、いまは「ありがとうございました」のひと言しか思い浮かばないという。