松本人志と文春はどちらが勝つ? 専門家が「文春の一人勝ちになる可能性が」と指摘する理由

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文春だけが“一人勝ち”

 いざ裁判となれば、松本は文春報道で自身の名誉が傷つけられ社会的評価が低下した、つまりは「名誉毀損(きそん)」だと民事裁判に訴えるのが一般的という。

 その際、どこまでの範囲を〈事実無根〉と主張するのかは未知数だが、性的被害を全否定するなら“あの晩は女性と同意の上で過ごした”と反論することも想定される。ゆえに男女の間に「同意」があったのかが争点となりそうだが、話はそう単純ではないという。

 性犯罪やセクハラ問題に詳しく、犯罪被害者支援にも取り組む弁護士の上谷さくら氏に聞くと、

「性的被害があったのかどうかを当事者間で争う裁判であれば、法廷ではストレートに『同意の有無』が争点になってきますが、あくまで今回は報道した側、文春が記事で松本さんの名誉を毀損したかどうかの裁判です。そのため性被害の認定が曖昧なまま、文春だけが“一人勝ち”する可能性もあり得ると思います」

後編では、女性からの「お礼LINE」が裁判でどのような証拠となるのかなど、裁判の行方に迫る。

週刊新潮 2024年1月25日号掲載

特集「球界、サッカー界も戦々恐々…『松本人志』騒動“5つの謎”」より

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