「自分は受注額の1%を納めている」 議員辞職の谷川弥一議員の建設業者からの「上納システム」とは
「ある幹部は“ぐっすり眠れるようになった”と」
無論、谷建会は派閥パー券収入の裏金化にも関わっている。前出の関係者が明かす。
「派閥パー券も谷建会の業者に買わせてきた。ノルマは1社で2、3枚程度。谷川氏は下請け企業に加えて、都内などの後援者にもパー券を売りさばき、売り上げは年間で約2千万円程度だったとか。そのうちの約800万円を、派閥からキックバックされていたと聞いています」
以上の件について、まず谷川建設に聞くと、
「ご指摘のような裏金という趣旨のものはなく、会費の徴収方法並びに支出に関する事項は、各谷建会で決定しております」
また谷川事務所も、
「法令に従い適正に処理していると伺っております」
さる清和会関係者が苦笑しながら言う。
「4千万円以上の裏金還流を受けた谷川氏ら個別議員が立件対象にされる一方で、立件を逃れた派閥幹部らは軒並み、安堵の表情を浮かべています。ある幹部など、年末には“よく眠れない”と不安を口にしていたのに、最近では“ぐっすり眠れるようになった”と笑っていますからね」
だがしかし、安心するのは早計なようで、
「事務総長経験者らの案件は、間違いなく検察審査会に持ち込まれます。菅原一秀元経産相(62)の公選法違反事件のケースでは当初不起訴とされましたが、検察審査会で起訴相当と議決した後、特捜部が起訴方針に転じ、菅原氏は最終的に略式起訴されました」(前出・デスク)
悪い奴らが、枕を高くして眠るのはまだ早い?
[3/3ページ]