震災から10日後の珠洲市 福祉避難所の不足、水不足で「風呂桶に雪を詰めて……」
元日の午後4時10分に発生し、マグニチュード7.6、最大震度7を記録した能登半島地震。震源地となった珠洲市では、今なお多くの被災者が避難生活を余儀なくされている。今月10日に現地を取材し、物資不足に喘ぐ男性やペットを連れて避難生活を送る女性に話を聞いた。(前後編の前編)【粟野仁雄/ジャーナリスト】
10日の午後4時に到着した珠洲市役所では、この日発行が始まった罹災証明書を求め、市民が集まっていた。待ち時間の長さにいら立っていた男性は「最初は乾パンだけ。...