メジャー移籍を急ぎ過ぎて契約未更改のロッテ・佐々木朗希 関係者からは「彼の背後にいる人たちの思惑がよく分からない」
契約更改は越年に
楽天・田中将大投手(35)が、野球協定で定めた減額制限を超える2億1500万円ダウンの2億6000万円プラス出来高で契約更改したが、千葉ロッテ・佐々木朗希(22)の契約更改がまだ終わっていない(1月21日時点)。昨年末に今オフ中のポスティングシステムによる米球界挑戦を申し出たとされ、そのまま年越しとなってしまっているのだ。
【写真】背中でモノを語るようになった? 佐々木の成長が伺える球場での写真(千葉ロッテマリーンズの公式Instagramより)
「佐々木側から米球界挑戦の意向が伝えられたのは12月10日。その申請手続きの締め切りは12月15日でした。必要な書類を準備する時間を考えれば、間に合うはずがないのですが」(球団関係者)
その衝撃は未だ収まっていないが、米国の野球メディアは佐々木側の言動に呼応するように、こんな報じ方をしている。
「ドジャースは、24年オフにFA権を取得する先発投手のウォーカー・ビューラー(29)を強く引き止めないのではないだろうか。佐々木を獲るため、先発ローテに空きを作ることを最優先する可能性がある」(米放送局CBSスポーツ/23年12月16日現地時間)
アメリカ、カナダ、プエルトリコ以外の海外選手(16歳以上25歳以下)を獲得する国際フリーエージェント制度を指して、地元紙の「オレンジ・カウンティ・レジスター 」も、「ドジャースがおとなしい。(規定額が定められている)国際FAとの契約金を大幅に来季へと持ち越そうとしているとしたら、佐々木を狙っているからだろう」と、大谷翔平(29)の次は佐々木だと言わんばかりだった。
「24年シーズン、米スカウトは佐々木目当てで日本に大挙して行くでしょう」(米国人ライター)
その第一弾が、2月24、25日になりそうだという。韓国メディア「スポーツソウル」によれば、両日に千葉ロッテと韓国のロッテジャイアンツが試合を行うと報じた。
「韓国ロッテは2月20日までグアムで一次キャンプを行います。21日に沖縄県に移動し、千葉ロッテと合同練習も行うと聞いています。ロッテグループの強い希望で佐々木を24日か25日のいずれかに先発させる予定だといいます」(特派記者)
昨春のWBC大会以来の“国際試合”に登板となれば、米スカウトが殺到する可能性は十分にある。
「米スカウトがまず注視するのは、言葉の異なる選手たちといっしょになったとき、佐々木がどんな反応を見せ、コミュニケーションを取っていくのかでしょう。韓国のバッターは速いボールには強いと言われています。それでも真っ直ぐで押し切る力があるのか、それとも、変化球を織り交ぜてタイミングをはずすなどのピッチングをするのかが注目されます」
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