初回が始まって5分足らずで引き込まれた…木梨&奈緒「春になったら」は懐かしくも新鮮なドラマで月9を凌駕

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今期ドラマは家族愛

「脚本の出来が違いますね。『春になったら』の脚本は、木村拓哉の『HERO』(フジ)、福山雅治の『ガリレオ』(同前)、大河『龍馬伝』(NHK)など、大ヒット作で知られる福田靖氏。最近も『未来への10カウント』(テレビ朝日)や日曜劇場『オールドルーキー』など、心の機微をうまく捉えた脚本で、数字も手堅く失敗作のない人です。一方、『君が心をくれたから』の脚本は宇山佳佑氏ですが、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジ)や『家政夫のミタゾノ』(テレ朝)で単話程度の経験しかありません。脚本家を育てることは大切ですが、月9ドラマをシリーズで持たせるにはまだまだ経験不足と言わざるを得ません」

 今期は家族愛を描いたドラマが好調だという。

「日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS)も父・西島秀俊 、娘・芦田愛菜というテッパン過ぎる配役で、初回視聴率が11・4%と好スタートを切りました。脚本は『1リットルの涙』(フジ)や『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』(同前)などを手がけた大島里美氏で、福田氏と同じく人情の機微を描くのに長けています。能登半島地震や日航機事故で明けた令和6年だけに、しっかりとした家族愛に飢えているのかもしれません。中でも木梨と奈緒が親子を演じる『春になったら』は、いい意味でのベタな、涙あり笑いありの父と娘を演じていて、懐かしくも新鮮なドラマになっています」

デイリー新潮編集部

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