若手有望女優がまた一人去って…芸能事務所「スウィートパワー」で何が起きているのか
かつての勢いが……
若手俳優の松風理咲(22)が、昨年12月31日をもって、所属していた芸能事務所・スウィートパワーとの専属契約を終了したことが年明けに発表された。
松風は中学生の時にスカウトされ、2015年に芸能界デビュー。当時、事務所には堀北真希(35=引退)、黒木メイサ(35)と、桐谷美玲(34=現在はモデル業)らが所属しており、その妹分として期待され、18年のフジテレビ系「グッド・ドクター」や昨年のNHK「大奥」などに出演していた。
「年号が令和に変わった19年、竹内愛紗(既に退所)、長見玲亜とともに『令和3人娘』として売り出されたが、結局、売り出しは不発におわり、松風も退所になりました。女性タレントでは米倉涼子、中谷美紀、上野樹里ら“主役級”が相次いで『独立』していますが、彼女たちは大手事務所のバックアップを受けずに仕事ができるし、自分でやりたいこともあるので、『契約満了』に伴う円満な『退所』。ところが、特にそこまで売れていないタレントの『退所』の場合、事務所と揉めたとか、もう芸能界でやっていく自信がなくなったとか、ネガティブな意味でとらえられることが少なくありません。スウィートパワーの場合、この種の退所がこのところ多いですね」(民放テレビ局関係者)
今も内山理名(42)、生え抜きの桜庭ななみ(31)、高月彩良(26)などの売れっ子が在籍しているが、
「かつての勢いは、すっかり失われてしまった」(同)
スウィートパワー社長の岡田直弓氏は、1996年に同社を設立して独立する前に、瀬戸朝香(47)を発掘したことで知られる。その後、内山をデビューさせ、主役級の俳優に育成したことで脚光を浴びた。
「スカウト方法はかなり独特です。地方都市にスカウト部隊を送り込み、『かわいい子はいない?』と聞き込みを行い、見つけると動画を撮影して社長に報告する。気に入ったら、岡田社長が直々に出向いて説得するのです。狙うのは、あまり芸能界に興味を持っておらず、磨けば光るタイプの少女たち。説得の最後の“ひと押し”として、自社のタレントに会わせるのです。岡田社長だけでなく、所属タレントも一緒に出向くそうです」(ベテラン芸能記者)
普段はテレビでしか見ることができないスターがいきなり目の前に現れれば、“この人と同じ事務所なんだ”と心を動かされ、事務所入りを決めることになるという。
「とはいえ、本人に気付かれないように遠方からこっそりビデオ撮影するなど、一歩間違えればストーカー行為で通報されかねません。コロナ禍の影響もまだあり、地方に埋もれた原石を発掘する、この独特な手法も現在は使えなくなりました。新人発掘も困っているようです」(同)
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