ラファエル氏が「千葉県内に引っ越し」は“ネタ”と告白 「広告収入が10分の1」になっても都内のタワマンに事務所を構えられる理由

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 YouTuberはオワコン──こんな指摘がネット上に流布されて久しい。ちょうど1年前、2022年の年末から23年の年始にかけて、人気YouTuberが相次いで「広告収入が激減した」と明らかにして大きな話題を呼んだ。(前後編の前編)

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 YouTuber・ラファエル氏のチャンネル登録者数は174万人(1月18日現在)と、依然としてトップクラスの人気を誇っている。そんな彼も22年11月に「広告収入が10分の1に落ちた」と告白した。当然ながら衝撃は大きく、その発言を日刊ゲンダイDIGITALや東スポWEBなどが記事にした。

 都内の高級物件に住んでいたラファエル氏が、千葉県内の割安物件に引っ越したことも伝えられた。事務所も移転し、こちらは住所だけなら東京都港区だが、家賃3万8000円の格安アパートになったという。絵に描いたような零落も注目を集めた。

 生活は苦しいのか?──昨年末、デイリー新潮はラファエル氏に取材を依頼した。すぐに快諾の返事が届き、年が明けた1月上旬にインタビューを行うことが決まった。ところが、取材場所として指定されたのは、東京23区内に建つタワーマンションの一室だった。

 この一室が事務所だという。1階にはコンシェルジュが常駐しており、一般的なタワマンより高級感がある。「事務所は木造アパートではなかったのか?」と質問すると、ラファエル氏は「あれはネタです」と笑う。

「引っ越しの件は、エンタメの一種と受け止めてください。実は2、3年前から温めているプロジェクトがあって、そのために試行錯誤しているんです。千葉や木造アパートに関する完全なネタばらしは、今年の年末にやれると思っています。それまで少し待ってもらえると助かります」

YouTubeとフェラーリ

 引っ越しは嘘でも、広告収入が激減しているのは紛れもない事実だという。一体、ラファエル氏に何が起きているのか、改めて「YouTuberとしてデビュー」という原点から振り返ってもらった。

「2014年に『好きなことで、生きていく』というYouTubeのCMが大々的に流れました。登場したのはHIKAKINさんを代表とするYouTuberの第1世代。普通の人は何とも思わなかったかもしれませんが、当時の僕は副業をしたくて常にアンテナを張っていました。CMに『何だろう?』と引っかかりを覚えたんです」

 当時のラファエル氏は会社員。凄腕の営業マンとして年収1000万円を稼いでいた。仕事に慣れると、サボっていても営業成績はトップだった。

「CMが流れた時、すでに僕はYouTubeを使っていました。仕事にマンネリを感じ、『フェラーリを買えるようなステージに移りたい』と思ったんです。だからフェラーリの動画ばっか再生してました(笑)。年収1000万円でもフェラーリは買えますけど、そうじゃないですよね。フェラーリに乗ってもおかしくない社会的地位を得たい。そこでYouTuberってどんな仕事だと思って調べると、誰もが“稼げる”と断言していました」

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