「ロマンス詐欺」被害でAV堕ちした“美ボディ”インストラクター(46)の告白「いまは10万円のギャラで同人AVに出演しています…」

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「明日、撮れる?」

 昨年3月、裕子さんは警察に相談に行くが、「その男を逮捕するのも、お金を取り戻すのも難しいだろう」と言われたという。

 その後、裕子さんは借金を1日でも早く返済するため、稼げる副業やバイトを熱心に探し始めるが、当然、そんなものは簡単に見つからない。追い詰められた裕子さんは一時、風俗業界に飛び込むことも考えたという。

「でも風俗は病気が怖かったですし、AVも頭をよぎりましたが、身バレが怖かった。ただ“怖い”なんて言ってる場合じゃないと、さらにネットで高収入の仕事を探していると『同人AV』というものが存在することを知った。“顔出し”は必ずしもする必要はなく、さらに即金でギャラを払うと書いてありました。問題は面接や撮影は東京で行われることが多い点でしたが、都内の大学に通う息子が帰省して東京へ戻るタイミングに合わせ、“息子を送っていく”と夫に告げて、都内の事務所の一室で同人AVの面接を受けました」(裕子さん)

 面接を終えると、面接担当と撮影者も兼ねるという30代の男から「明日、撮影でも大丈夫ですか?」といきなり聞かれ、OKなら「10万円を払う」と言われたという。

「他では“1日10万円”は絶対に稼げないと思い、撮影を了承しました。以来、帰省した息子が東京に戻るタイミングなどを捉えて、これまで3~4回、同人AVの撮影にのぞみ、もらったギャラはすべて借金の返済に充てました。もちろん、夫には申し訳ない気持ちや後ろめたさはありますが、“背に腹は代えられない”と自分に強く言い聞かせています」(裕子さん)

 インストラクターの仕事は変わらず続けており、また節約にも励むようになり、同人AVの撮影がない時でも最低月5万円以上を返済に充てているが、完済までの道のりは遠いという。

デイリー新潮編集部

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