「ロマンス詐欺」被害でAV堕ちした“美ボディ”インストラクター（46）の告白「いまは10万円のギャラで同人AVに出演しています…」
1万円が「3日後に10万円」
「私が答えるよりも先に、ダニエルは『僕はバツイチで子供はすでに成人している』や『いまは自由なセカンドライフを楽しんでいる』などと自分のことをオープンに話し始めました。そんな姿勢に好印象を持ち、私が何気なく『あなたはどんな仕事をしているの？』と訊ねると、彼は『投資家だ』と答えました。投資といわれても詳しくなかったので、『すごいね』とだけ送ると、ダニエルは『簡単だよ。やってみるといい。僕が教えてあげるよ』と返してきたのです」（裕子さん）
逡巡する裕子さんに対し、ダニエルは投資家としての自分の実績を語り始め、さらには「もし良ければ一度、あなたを台湾に呼びたい。いずれ移住しようと思っているシンガポールでもいい」と“優雅でリッチな成功した投資家”像をアピールしたという。
「夫とは長年セックスレスで、もうずっと男性を相手にトキメクなんて経験はありませんでした。でも彼とやり取りしているうちに、私のモノクロの毎日に色彩が戻ったような感覚になって、つい“夢”を見てしまったんです。会話を打ち切る前、『あなたのためにお金を増やしてあげる。僕を信じて』との言葉とともに、ダニエルは“自分のFX投資用”だという口座情報とLINEのIDを送ってきました」（裕子さん）
迷いはしたものの後日、「少額ならば問題ないと思って1万円」をダニエルの口座に入金。すると、その日のうちにダニエルから「1万円が2万円に増えた」とする“投資データ”がLINEで送られてきたという。さらに次の日には「4万円」、3日後には「10万円」と、倍々に膨れ上がる投資履歴なるものが裕子さんに届けられた。
「3000万円の利益を生む」大波の到来
「これまで投資はおろか、パチンコや競馬などギャンブルの類いも一切やったことがなく、思わず舞い上がってしまいました。いまなら送られてきた投資データは捏造された可能性もあると冷静に考えられますが、当時は興奮が先に立ってしまい……。その頃からダニエルは私のことを『妻』と呼んだり、『君を愛している』などと書いてくるようになって、彼との距離がグッと縮まった気持ちになりました」（裕子さん）
1万円を入金してから約1週間後、ダニエルはLINEトークに「ものすごい大きな波が来る！」「今回は100万円単位でお金を注ぎ込んだほうがいい」「できれば400万円以上」「そうすれば3000万円以上の利益を生み出してくれる」などと書いて寄越し、裕子さんに桁違いの入金を勧めてきたという。
「ダニエルの熱のこもったトークを繰り返し読むうち、“このチャンスを逃してはいけない”と考えるようになって……。でも当時の私の余裕資金は200万円程度しかなかったため、残りの200万円は消費者金融から借りることを決意。消費者金融を利用するのは初めてでしたが、思いのほか簡単に借りられ、計400万円をすぐに彼の口座に振り込みました。すると入金した途端、ダニエルからの連絡がプツリと途絶えたのです」（裕子さん）
LINEの既読は一切つかなくなり、電話しても繋がらない。ダニエルのInstagramのアカウントもいつの間にか消えていたという。
「よく考えれば、ダニエルの詳しい個人情報なども知らず、繋がりはLINEだけでした。どうしたらいいのか分からずパニックに陥って、仕方なく夫にすべてを打ち明けました。夫は同情なのか、憐れむような複雑な表情で私の話を聞いていましたね……。消費者金融からの借金は私の名義で、残る200万円も私個人で貯めていたものだったので、夫や家族に迷惑をかける形にならなかった点は、せめてもの救いでした」（裕子さん）
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