王貞治を絶対打ち取りたい…伝説の秘技“背面投げ”で挑んだ中日エースの意地
9年ぶりのプロ復帰
背面投げというと、かつての野茂英雄のように、体を捻りながら打者に背中を見せる「トルネード投法」を連想するファンも多いかもしれないが、さにあらず。今回紹介する背面投げは、野茂がプロデビューする20年以上も前に、当時の中日のエース・小川健太郎が、強打者・王貞治(巨人)を封じるために用いた“伝説の秘技”である。【久保田龍雄/ライター】
福岡・明善高卒業後、1954年に東映にテスト入団した小川は、肩を痛め、1軍登板のないまま、わずか2年で自由契約になる。...