「一時は絵をやめようと考えたことも」 ドイツに渡り2年…元TBSアナ・伊東楓が語った「野望と迷い」

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ユニクロのドイツ法人からTシャツを販売

 昨年1月にはユニクロのドイツ法人で、彼女のデザインがあしらわれた商品が販売されて話題をさらった。

「ツテのないまま連絡したら、ドイツ本社の責任者の方が時間を作って下さったんです。十数枚の原画を手に、日本人アーティストがドイツのファッションに携わる意味を熱弁したところ“何がやりたい?”と。“Tシャツをやりたい”と答えたら、秋からの半年ほどを日本文化のキャンペーン期間にするということで話がまとまった。うれしかったですね」

 デザインは大好評。おかげで、キャンペーンは昨年5月まで延長されたそうだ。

「とくに女性客のウケが良かったとか。打ち合わせの際に女性スタッフから“この曲線が素敵”とか“ドット模様が特徴的よね”などと率直な感想を聞かされて、初めて私の持ち味が言語化されたと目からウロコが落ちたり。貴重な経験をさせていただきました」

 異国で手にした自由と孤高は、彼女に大きな成長の糧をもたらしている。

週刊新潮 2024年1月18日号掲載

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