「4時間霧吹きで保湿しながらイルカを運搬」 水族館救出大作戦を職員らが振り返る【能登半島地震】

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地震前に動物の異常行動はあった?

 ウミガメは1匹ずつ、たらいサイズのプラスチック容器に入れ、やはりトラックで運んだという。

「カメたちは大人しくしてくれて助かりました」(同)

 ゴマフアザラシ2頭とコツメカワウソ2頭は、石川県内の「いしかわ動物園」に避難した。

「トラックの荷台に柵を設け、カバーをかけて運びました。今後、ペンギンも預かる予定です」(同園の担当者)

 ちなみに「越前松島」と「いしかわ」も震度5の揺れに見舞われている。大地震の前には動物がそれを察知してか、奇妙な行動をとるという都市伝説があるが、今回はどうだったのか。

 三つの館や園に尋ねてみたがいずれも、

「普段と特に変わった様子はありませんでした」

 との回答であった。

週刊新潮 2024年1月25日号掲載

特集「『能登大地震』絶望を生きる」より

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