不倫妻を演じるのは篠田麻里子…鈴木おさむ“引退脚本”、ドラマ「離婚しない男」の過激すぎる中身に注目
反コンプライアンス?
昨今のテレビ局、特に民放がコンプラを遵守するようになったのは、局側の事情によるものだ。
「コロナ禍により、どの局も広告収入が大幅減になりました。そんな中、CMスポンサーは貴重なので、機嫌を損ねるわけにはいきません。例えば、最近は街中での喫煙はほぼNGになってしまっているので、ドラマでも屋外での喫煙シーンはNGだったり、強盗が逃亡する際に車に乗り込む時もシートベルトをしたりするなど、昔のドラマだったらあり得ないシーンが盛り込まれるようになりました。露骨なベッドシーンや上半身が露出する入浴シーンも今や見られません」(放送担当記者)
原作漫画では、妻と不倫相手の性的行為がこれでもかと描かれ、もちろん肌の露出も多いだけに、映像化は不可能だと思われていたが、鈴木氏はそんな作品を引退作の脚本に選んだのである。
「地上波のテレビドラマで、こうした場面はもう見ることができないと思っていましたが、鈴木氏はコンプラに敢えて挑むという勢いで、ふんだんにそうしたシーンを盛り込んでいます。さらに、妻と不倫相手が行為をしているソファーの下で夫が隠れるシーンなど、原作のヤバい場面を忠実に再現。いくら深夜枠の午後11時30分からの放送とはいえ、“限界突破”を狙っています。すでに撮影は終了しているので編集や撮り直しは難しい状況。おそらく、初回が放送された時点で、ネット上では賛否両論が巻き起こることになるでしょう」(テレ朝関係者)
これまで公開された予告動画やメインビジュアルでは、伊藤、小池らの顔と役柄は公開されているが、肝心の不倫妻を誰が演じているのかは伏せられたまま。だが、こちらも確実に話題を集める俳優をキャスティングしているという。
「元AKB48の篠田麻里子さんです。篠田さんといえば、昨年3月に離婚して1人娘の親権は持ちましたが、離婚をめぐっては本人は否定したものの、会社社長との不倫が報じられました。夫との夫婦ゲンカで“修羅場”を迎えている音声データまで流出するなど、泥沼の離婚劇を経験しているだけに、役作りがいらないくらいでしょう。ドラマでは過激な場面が多いため、鈴木氏はダメ元でオファーしたようですが、離婚後、女優としてのオファーがまったくなかったこともあって、篠田さんは引き受けたそうです。もしかしたら、この作品がハマって代表作になるかもしれません」(テレビ誌記者)
子役時代からその演技力に定評がある伊藤、年齢を重ねてからは悪役もこなすようになった小池、そして、実生活とオーバーラップした役の篠田。鈴木氏の“花道”を飾る作品に役者はそろったが、そこに、鈴木組になくてはならないあの俳優も加わり、さらにドラマを盛り上げているという。
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