「子どもは珠洲に帰りたくないと言っていたのに…」 能登半島地震、妻子四人を失った警察官の悔恨

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 16日時点での石川県内の死者数が222人となっている「令和6年能登半島地震」は無数の家屋と共に、それぞれの正月を過ごしていた「家族」を踏みつぶした。亡くなった人の無念、生き残った人の悲嘆。がれきの上に雪が降る被災地のそこここから慟哭が聞こえる。

 今回の地震の震源地となった石川県珠洲(すず)市にある葬儀場「JAやすらぎ会館すず」のホールに、もの言わぬ棺がいくつも置かれていた。1月13日時点で、その数20。棺の上には缶コーヒーや線香、小さな花束、ペットボトル入りのお茶やお菓子など、さまざまなものが供えられている。...

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