「着ぐるみの中に人がいることを想像させてはいけないので…」 ブラック労働裁判で分かったディズニーランドの「鉄の掟」
「キャラクターの中に人がいることを想像させてはいけない」
注目すべきはオリエンタルランド側の徹底した秘密主義だ。
「着ぐるみによって重量の差がありますから、どんなキャラクターなのかを証拠等で示さなくてはいけません。裁判所もそれを会社側に求めたのですが、最後まで明らかにしませんでした。ディズニーのキャラクターは中に人がいることを少しでも想像させてはいけないのです。女性に対しても業務で知り得たことを口外しないとの書面を取っていると聞いています。そのため、彼女も法廷で話すことができなかった。私たちも聞かされていません」(同)
もしかしたら、あのキャラクターか、と頭を過(よぎ)ってしまうのだが、それはさておいて判決についてオリエンタルランドに聞くと、
「当社の主張を認めていただいたと理解しています」(広報担当者)
一方、女性側も年明けに控訴。夢の国の労働問題は東京高裁に持ち越される。