「スーパータイム」時代が懐かしい…NHK「青井実アナ」はフジ「Live News イット!」の救世主になれるか

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大苦戦を続けている「Live News イット!」

 一方、フジ側としては知名度が高く、華やかさも感じさせる青井氏が、喉から手が出るほど欲しかったはず。現在は榎並大二郎アナ(38)と宮司愛海アナ(32)がMCを務めている「Live News イット!」が大苦戦を続けているからだ。

 1月18日(木)の各局の個人視聴率を見てみたい。もはやNHKも民放各局も使わない世帯視聴率も参考値として付記する。

○「Live News イット!」
1部(午後3時45分~同4時50分):1.1%(世帯2.1%)
2部(同4時50分~同5時48分):1.6%(世帯3.0%)
3部(同5時48分~同7時)2.4%:(世帯4.3%)

○日本テレビ「news every.」
1部(午後3時50分~同4時50分):2.8%(世帯5.5%)
2部(同4時50分~同5時53分):4.3%(世帯7.7%)
3部(同5時53分~同7時)5.4%:(世帯9.3%)

○テレビ朝日「スーパーJチャンネル」
1部(午後4時48分~同5時50):3.3%(世帯6.3%)
2部(同5時50分~同7時):3.8%(世帯7.1%)

○TBS「Nスタ」
0部(午後3時49分~同4時50分):2.8%(同5.5%)
1部(同4時50分~同5時50分):2.4%(4.8%)
2部(同5時50分~同7時):3.7%(世帯6.8%)

青井氏の登板で巻き返すか

 フジは大きく引き離されて最下位。かつては夕方のニュース「FNNスーパータイム」(84~97年)が圧倒的な強さを誇っていただけに、歯がゆいだろう。

 番組内で効果音を使ったり、テロップを多用したり、現在のニュースの見せ方の原型を作り上げたのも「スーパータイム」。フジはニュース戦争の覇権を取り戻したいはずだ。

「Live News イット!」が視聴率を獲らないと、ほかの番組も困る。プライムタイム(午後7時~同11時)の番組に影響する。夕方のニュースを観た後もチャンネルを変えず、午後7時台の番組を観る人が少なくないのは統計で分かっている。「スーパータイム」が断トツだった時代はフジの12年連続での視聴率年間3冠王時代(82~93年)と重なり合う。

 フジのプライム帯の視聴率はコア視聴率(13~49歳の個人視聴率)こそ2位以内のAクラスに入ることが少なくないが、全体値の個人視聴率はかなり苦戦している。フジが個人視聴率もアップさせるためには「Live News イット!」の巻き返しが欠かせない。

 フジにはほかにも「Live News イット!」を強くしたい理由がある。この番組名をネット局の夕方のニュースが使わなくなりつつあることが、フジには屈辱であるようだ。

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