内閣危機管理トップの「欠勤問題」で「やっぱり東京にいなかったのでは」 能登地震での不在理由がいまだに詮索される理由

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海外にいたのでは

 話を今回の村田氏に戻そう。

 本当に入院、あるいは体調不良だったのならば、欠勤は責められることではあるまい。今どき「這ってでも出てくるべきだ」という主張をするのは時代錯誤だろう。感染するような病気ならば、来てもらってはかえって迷惑というものだ。

 しかも村田氏は3日には出勤し、会議にも出ているのだから問題なさそうなのだが、皮肉にも、その復帰の早さがいろいろな疑念を招いているのだとか――。

「一時は“重篤な病状説”が流れた中、村田氏は特に外傷もなく、元気そうだということでした。それもあって地震発生時、村田氏がどこで何をしていたのかについて、憶測を呼んだのです。年末年始に入院していたものの、すぐに復帰して体調にも問題がないということについて、“つじつまの合う説明が見当たらない”との声もあがっています」(同)

 コロナやインフルエンザへの感染説も浮上していたが……。

代理で事足りるなら

「仮にそうであればそのように説明すれば済む話ではないかと感じますね。そのため、現状、“そもそもすぐに官邸に駆けつけられる場所にいなかったのではないか?”、“どこかで酔っぱらっていて本当に連絡がつかなったのでは?”“海外にいたのでは?”“海外はさすがになさそうだけど旅行は否定できない。それはさすがにマズいので入院していたことにしたのでは?”などといった説が取り沙汰されています」(同)

 官邸は村田氏の不在時には、官房副長官補が代理として任務を遂行し、対応に支障はなかったと説明したが……。

「それ以上は説明する必要ナシとの判断なのでしょうが、通常国会で野党側が追及してくる可能性はあるでしょう」(同)

 24時間365日にわたって危機管理と対峙するというのは神経をすり減らし続ける立場。人間だから体調が常に万全なはずもない。しかし今回に関しては、タイミングが悪かった、で済むかどうか、まだ微妙な状況のようだ。

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