「国が補助すればするほど農業の成長が阻まれる」 元農水次官が明かす“自民党とJAの風見鶏”と化した農政の実態
「極端に言えば、予算を使わなくても、農業産出額を大きくすることはできる」。こう断言するのは、農水省の事務方トップである事務次官を2018年まで務めた奥原正明さん。農協改革を断行し、安倍政権の「攻めの農業」を牽引した人物で、昨年11月に日本維新の会がブレーンに迎えようとしているとの憶測が飛び交ったこともある。その目に、現在の農政は自民党とJAの風見鶏と化していて、費用対効果を踏まえない予算配分をしていると映るという。【山口亮子/ジャーナリスト】...