「前妻報道」に過剰反論で“幼さ”が露呈の羽生結弦 「王国を築いてきたという自負が」
母子密着型の親子
国民栄誉賞まで授かったヒーローに似つかわしくない発言を、周囲は止められなかったのか。
家族問題評論家の池内ひろ美氏は、こう指摘する。
「羽生さんは離婚時に〈お相手と私自身を守り続けることは極めて難しく〉と言及されましたが、『私たち夫婦』と言わなかったことで、やはり自分自身のことが大事だったのかという本音をさらけ出した気がします。過去のインタビューで彼は“唯一、ずっと一緒にいてくれる存在”と口にしていましたが、幼い頃から母親が栄養面や衣装作りのサポートをこなし、強い愛と絆で結ばれた母子密着型の親子に見えます。こうした密な関係が大人になってまで続くと、結婚した息子が『夫』『父親』という新たな役割を引き受けられず『息子』のまま年を重ねるというケースも多々見られます。特に王子様、王様のように育てられた男性が母親と親密だとお嫁さんが居場所をなくし、円満な夫婦関係を築くのは難しくなるのです」
改めて羽生の代理人弁護士にSNS発信の真意について尋ねると、
「メッセージ以外に申し述べることはありません。なお発信した当時、新潮の記事は承知しておりませんでした」
アンデルセンの童話「裸の王様(皇帝の新衣装)」は、異を唱える者が周囲にいない皇帝が、自身の本当の姿、実力を把握できなくなり国全体が不健全に進む様を描く。新しい装いでアイスショーに挑んでいる羽生には、己の姿がどう映っているのだろうか。
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