「6人の退団者の中に“注目すべき存在”が」 宝塚のドンが優遇してきた過去、“私物化”の指摘も
“宝塚の私物化”
彼女の祖父は、レンゴー株式会社の大坪清代表取締役会長(84)であり、角会長と同じ、関西経済連合会の副会長ポストにあるが、
「関経連内では大坪会長の方が、角会長よりも立場が上です。関経連の会長の座に就くことが悲願の角会長は、自身の栄達のために大坪会長に取り入る必要があった。だからこそ帆純さんを劇団内で優遇して、大坪会長の覚えをめでたくしようとしたのではないかと専らのうわさでした」(同)
劇団の人事を利用し、外部団体における自身の地位を高めようとしてきたならば、宝塚の私物化と糾弾されても仕方あるまい。
狙いは関経連トップか
まず、大坪会長に直接話を聞いたところ、
「一切事実無根です」
この点、阪急阪神ホールディングス株式会社も、
〈関西経済連合会の人事について角に確認しましたが、そうした意向は一切持っていないと申しております。また、宝塚歌劇団では、各生徒の技量等を評価したうえで配役を決定しております〉
と書面で回答した。しかし、ある関経連の幹部は、
「たしかに、現職の関経連の会長は、大坪さんの後押しがあって決まったと言っていいでしょう」
つまり角氏が関経連トップを狙うなら、孫娘の引退後もなお、祖父の支援が必要になるというのだ。
李下に冠を正さずという言葉もある。新年を機に、角会長は自身の立ち居振る舞いを今一度、見直すべきではないか。
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