ビッグモーター“マージン補填”打ち切りで「辞めるも地獄、残るも地獄」の修羅場 トップ営業マンに“外回り禁止令”、「ウーバー配達員にでもなるか」の声

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「ウーバーでもやるか」

 現在、社員のなかでも特に不安を抱えているのが「中高年」と「外国人」とされる。

「中高年社員の場合、“年収1000万円”などといった、これまでと同じ給与水準を保証してくれる転職先などないことは分かっているので、会社にしがみつく以外にない者がほとんど。そんな彼らのなかには、仮に伊藤忠が支援しないとなれば『家族と安いアパートに引っ越して、最悪、アマゾンやウーバーの配達員でもやるか』と自嘲気味に話す者も現れている」(前出・関係者)

 さらに“恐怖”に震えているのが外国人従業員という。ビッグモーターではベトナムなど外国籍の従業員が一定数を占める板金工場なども珍しくなく、彼らは「伊藤忠が支援するとなってもリストラは不可避と伝えられているため、『私たちは真っ先に“切られる”対象になるのでは』と事態の推移を戦々恐々としながら眺めている」(同)という。

 ビッグモーターに「マージン補填の終了」や「大量退職」などについて事実確認を求めたが、

「社内の給与体系、退職者数については従来より開示しておらず、回答を控えさせていただきます」(広報担当)

 との答えにとどまった。社員の命運を握る、伊藤忠の「決断」は近く下される。

デイリー新潮編集部

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