保育大手「ポピンズ」で新たなパワハラ疑惑 社長が内部通報を疑い“1時間超の叱責”告発文書を入手
国内最大手のベビーシッター派遣事業や全国約300カ所の保育園の運営、さらに介護事業などを手掛ける株式会社ポピンズ（東京都渋谷区）。デイリー新潮はこれまで、同社の創業者で前会長の中村紀子氏（74）と、その娘で現社長の轟麻衣子氏（47）によるパワーハラスメントと会社の私物化の疑惑について2度にわたって報じてきた。中村氏が会長を辞任し、新たなスタートを切ったかに思えるポピンズだが、轟氏は“犯人捜し”に躍起になっているという。
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社長は涙ながらに謝罪
ポピンズはテレビ朝日のアナウンサーだった中村氏が1987年に創業したジャフィサービス株式会社が前身である。
「出産を機にテレ朝を退職した中村さんが、新たな仕事を始めるにあたって『子どもの預け先がない』という問題に直面したことが創業のきっかけで、ベビーシッターの派遣や企業内託児所の開設など先駆的な事業を次々と展開しました。保育士不足の解消のための規制緩和を訴える中で、元法務大臣の森まさこ参議院議員（59）や安倍昭恵さん（61）と繋がりを持つなど、敏腕経営者として知られます」（経済紙記者）
2018年には、12歳からイギリスに留学し、25年間の海外生活を経て帰国した娘の轟氏が社長に就任した。さらに20年には、東京証券取引所の第一部（現・スタンダード市場）に上場を果たしている。
昨年11月、デイリー新潮は、中村氏と轟氏による会社の私物化と社員に対するパワハラの疑惑を報じた。
その内容は、ポピンズのグループ会社の社員が中村氏と轟氏の自宅で家事や身の回りの世話を行っており、轟氏の利用料金は社員割引として半額、中村氏は会社が肩代わりしている可能性があるというものだ。
また、中村氏は自宅の家事を担当する社員に「あなたなんか呼んでいない！ 役に立たないから今すぐ帰りなさい！ いても何の役にも立たない、鬱陶しい」などと厳しく叱責したという。さらに、パワハラによって退職者が出たため、中村氏のお世話係に欠員が生じたことを知った轟氏は、社員に対し「能無し」などと暴言を吐いたとの証言もあった。社員がこれらのパワハラ行為を会社に報告したことによって、事態は明るみになった。
デイリー新潮がポピンズに取材した直後、中村氏は会長を辞任。轟氏は社員に謝罪した上で「私もポピンズも生まれ変わっていく」と涙ながらに話したという。
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