JAL機炎上事故で逮捕者は出る? 専門家は「捜査に1年以上かかる可能性も」

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「そんなことあるの?」

 やがて前方から“開きました!”というCAの声が届いたという。

「左前方の非常口が最初に開いたと思います。次に右前方で、最後に左後方。前の乗客から順に立ち上がって出ていく流れになり、私も左前方から脱出しました。ベテランのCAさんが『どんどん出て下さい』と促していましたが、コックピットに近いファーストクラスの辺りは1メートル先も見通せないほど黒煙が立ち込め、足もとが真っ暗のため途中で何度もつまずきました」

 脱出後は機体から100メートルほど離れた場所まで走り、10人ずつ輪になるよう指示されたといい、

「バスが来るまで30分ほど待機していたのですが、周囲の人も含め、何かに衝突したという認識はなく、『途中でタイヤがパンクしたのでは』『胴体着陸かな』などと言い合っていた。その後、空港内の部屋に案内されてタオルケットや水が配られ、スマホも使えるようになって初めて他の飛行機と衝突したらしいと分かり、みんな『そんなことあるの?』と驚いていました」

「物が焦げるような臭いを嗅ぐだけで…」

 煙のためか翌日まで頭痛が続いたという男性は、GWにも沖縄旅行を計画していたのだが、

「物が焦げるような臭いを嗅ぐだけであの様子を思い出してしまう。飛行機は当分、乗りたくありません」

 そう漏らすのだ。

 JALは現在、乗客に「補償」についての手紙を送付している。脱出時は手荷物を持たないよう指示され、機内持ち込み品とともに預け荷物も焼失。貨物スペースに預けられていた2匹のペットも救えなかったことは報じられているが、先の男性によれば手紙は6日に届いたといい、

「事故の翌日にJALから連絡があり、お見舞い金として10万円、手荷物補償金10万円の合計20万円を支払うとのことでした。私が『預けた荷物の総額はもっと高い』と伝えたら、リスト用紙を送るので記入してほしいと回答がありました」

 送られてきた手紙には、

〈必要に応じ個別にご事情等をお伺いしお支払いいたします〉

 そう記されていた。

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