50歳「不倫男性」の告白 妻を紹介したら、実母はいきなり「あの人は私と同じ匂いがする」と漏らした…その直感は怖いくらい当たっていた

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「女難」という言葉がある。「男難」とは言わない。「男運が悪い」とはいうが「女運が悪い」はあまり聞かない。男の女性関係は「難」で表すが、女のそれは「運」なのがなんとも不可思議ではある。

「そういう意味では、僕には女難の相があるんでしょうか。女難というところにちょっと男の自慢が入っているような気もしますが、僕の場合は妻にも母にも、そして恋人にも裏切られただけ。裏切られたというより、僕自身が求めていたものとは違っていた」

 だから50歳を迎えてとうとうひとりになってしまったと、久田和喜さん(仮名、以下同)は語る。家庭への目配りも足りなかったと反省はしているが、自分だけがいけなかったのだろうかと妻や母への不満もあり、まだ気持ちが整理しきれていないようだ。

和喜さんが育った母ひとり子ひとりの家庭

 和喜さんは現在、離婚届は出していないものの、妻子と別れてひとりで暮らしている。昨年夏に家を出た。

「本当だったら恋人と一緒に暮らすはずだった。でもその彼女とも結局別れました。最初は何もかも失ったけど、それは自由でもあるなんてうそぶいて気楽に暮らしていたんですが、年末年始は寂しかった。ひとりでこの時期を過ごすのは生まれて初めて。身も心もキリキリと堪えましたね」

 彼は母ひとり子ひとりの家庭に育った。母は未婚のまま彼を産んだ。物心ついたとき、自分にはなぜ父親がいないのか気になったが、母に尋ねられる雰囲気はなかったという。

「母は気丈な人で、どうして僕にはおとうさんがいないのと尋ねたらぶっ飛ばされそうな気がして(笑)。僕は母の期待には応えられず、弱気な男に育ちました」

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