「消費者金融で借りた100万円が一瞬で消えて…」 「純烈」リーダー・酒井一圭が語ったアツ過ぎる競馬愛

エンタメ

  • ブックマーク

ついに地方競馬の馬主に

 15年にデビューしたキタサンブラックは「オーナー、これひょっとしたらすごい馬なんじゃないですか?」「いや、まだわからねえぞ」なんて話を交わしているうちに3戦目の重賞スプリングステークスで勝利。そこからはもうキタサンブラックの単勝1点買いで、毎回、勝ったお金で北島さんに胡蝶蘭をお贈りして。北島さんは「もういらねえぞ」とおっしゃるんですが、こっちは「いやいや、勝ったお金ですから」。嫌がらせかと思いますよね(笑)。

 思えば、デビューのきっかけを下さり、その後も幾度となくピンチを救って下さった前川さんも競走馬の馬主。純烈は、前川さんと北島さんという歌謡界、馬主界の二大巨頭に目をかけていただき、ここまで続けてこられたのです。

 そして、競馬学校のポスターを目にしてから三十数年がたった22年。僕はついに地方競馬の馬主になることが出来た。

 僕に馬主という夢を与え、純烈を紅白に導いてくれた競馬。そんな競馬に食い尽くされるのならば、それも本望だと思っています。

酒井一圭(さかいかずよし)
1975年生まれ。48歳。「純烈」リーダー。2007年に「純烈」を結成し, 10年にメジャーデビュー。 18年に悲願の紅白初出場を果たした。23年には「だってめぐり逢えたんだ」がレコード大賞優秀作品賞を受賞。また、紅白への6年連続出場も決めた。24年1月6日からは新歌舞伎座で「新春 純烈公演」が開催予定。

週刊新潮 2024年1月4・11日号掲載

特別読物「勝負師たちが語る 人生はギャンブルだ」より

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。