マラソンの宗兄弟が語る「双子で走る強み」 大舞台で二人がシンクロした瞬間とは(小林信也)

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 宗兄弟(旭化成)は日本のマラソンランナーが国際大会で優勝争いをしていた1980年代、瀬古利彦とともに常に中心的な存在だった。兄・茂、弟・猛。一卵性双生児の二人は85年北京国際マラソン、78・81年別大毎日マラソンなどで計4回、ワンツーフィニッシュも記録している(優勝はすべて茂)。

「自分たちは『長距離が速い』と分かったのが小学校4年の時でした」、茂が振り返る。「体育の時間に2キロくらいの持久走をやった時、私はクラスのトップで走り切った。後で聞いたら弟もクラスでトップだった。...

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