「エプスタイン文書」開示で“少女絡みのスキャンダル”が再燃 チャールズ国王は不肖の弟・アンドリュー王子を“自宅“から追い出すのか

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愛する次男を擁護したエリザベス女王

 ジュフリーさんは15年、米国でエプスタイン元被告を相手取った訴訟を起こした。その裁判文書にアンドリュー王子との行為に関する記述があったことから、アンドリュー王子のスキャンダルが本格的に表面化する。

 01年にマクスウェルの自宅で撮影されたというアンドリュー王子とジュフリーさん、マクスウェルの集合写真は、目に見える“証拠“になった。加えて、エプスタイン元被告が09年に出所した後、10年12月にニューヨークで一緒に歩く姿もパパラッチされている。

 一方、英王室はスキャンダルを強く否定する声明でアンドリュー王子を擁護した。王室専門家の多くは、当時存命だったエリザベス女王が溺愛する次男・アンドリュー王子の申し開きを信用したからだと指摘している。また、ジュフリーさんの裁判がアンドリュー王子を相手取っていない状況もあり、疑惑は疑惑のままくすぶり続けることになった。

疑惑の再燃から始まった猛攻

 疑惑の再燃は19年8月、エプスタイン元被告の死亡から始まった。ジュフリーさんは同年12月のBBCインタビュー番組出演、翌20年夏の回想録出版と、アンドリュー王子に猛攻を仕掛ける。加えて英メディアも10年にアンドリュー王子がエプスタイン元被告の自宅に滞在していた証拠として、当時撮影された動画を公開した。

 対してアンドリュー王子は、ジュフリーさんより先に出演した同じインタビュー番組で穴だらけの言い訳を並べた挙げ句、反省がみられない態度で英国民を激怒させた。独断で出演を決めたとも囁かれ、結果としてエリザベス女王の信頼を失ったという。アンドリュー王子が公務から全面撤退することはこの月に発表された。

 世界がコロナ禍に見舞われても騒動は続き、ジュフリーさんは21年8月にニューヨーク州マンハッタンの連邦地裁で民事訴訟を起こした。攻防戦の末、翌年2月に和解が成立したが、和解条件は和解金と「多額の寄付」以外に詳細が明かされていない。この間の英王室側は「プライベートの案件」と関知せずの姿勢を貫き、さらにはアンドリュー王子が軍の名誉職などの役職を返上したこと、王族の「殿下」称号の使用停止を発表した。

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