タイガー・ウッズ 「ナイキ」と契約終了で気になる今後 “奇抜な”ストリート系ブランドとも台頭

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3つの可能性

 契約が更新されなかった背景には、ウッズが交通事故後に戦線復帰したときから、ナイキではなくフットジョイのシューズを履き続けていることで「両者の関係に亀裂が生じたのでは?」とも見られているが、ひとえにナイキの内部事情だと見る向きもある。

 ナイキからは詳細なコメントは出されておらず、真偽のほどは不明だが、すでにウッズは「次なるチャプターがある。LAで会おう」とSNSに綴っている。「LAで」とは、2月にロサンゼルス郊外のリビエラCCで開催される「ウッズの大会」、ジェネシス招待を指している。そのときウッズは、どんなウエアに身を包んで登場するのだろうか。

 米メディアは3つの可能性を予想している。まず1つは、クラブと同様、ウエアもテーラーメイドになる。2つ目は、長男のチャーリーくんが昨年末に契約したグレイソンと契約し、父子でグレイソン契約となる。そして3つ目は、ウッズ自身が自主ブランドを立ち上げる可能性だ。

 現状ではテーラーメイド説が最有力だが、果たしてどうなるか。契約が変わってもウッズのトレードマークであるサンデー・レッドシャツは続けられるのか。そして、ナイキと契約しているロリー・マキロイやスコッティ・シェフラー、ブルックス・ケプカ、トニー・フィナウ、トム・キムといった他の選手たちのウエアはこれからどうなるのか。

 とても気になる事柄だが、しばらくは行方を見守るしかない。

舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。1993年に渡米し、在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。『王者たちの素顔』(実業之日本社)、『ゴルフの森』(楓書店)、『才能は有限努力は無限 松山英樹の朴訥力』(東邦出版)など著書訳書多数。1995年以来のタイガー・ウッズ取材の集大成となる最新刊『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)が好評発売中。

デイリー新潮編集部

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