タイガー・ウッズ 「ナイキ」と契約終了で気になる今後 “奇抜な”ストリート系ブランドとも台頭
対照的に好評だったチャーリー・ハル
その翌週の1月10日、今度は米LPGAの英国人女子選手、チャーリー・ハル(27)がマルボンゴルフと契約したことを発表した。
ハルは現在、世界ランキング8位。米欧対抗戦のソルハイムカップで欧州チームの一員として大活躍して一躍有名になった実力派だ。長身のハルがマルボンのシャツやミニスカート姿でスイングしている動画がSNSに投稿されると、ゴルフファンはデイとは正反対の好評価を次々に書き込んでいった。
「素敵なデザイン」「チャーリーに似合っている」「背が高い女子ゴルファーに最適かも」「チャーリーがマルボン着るのなら私も着る」といった具合で、挙句には「チャーリーが着ているレディースウエアはこんなに素敵なのに、なぜマルボンはデイにはあんなパンツを履かせたのか理解に苦しむ」という声も上がっていた。
契約を交わしたハル自身は「とても興奮している。スタイリッシュでクリエイティブなライフスタイルブランドのマルボンを代表することを、とても誇りに思う」と喜んでいる様子だ。
ナイキの今後は?
デイのアパレル契約変更が大きな注目を浴びた背景には、もう一つ理由があった。
ゴルフ界に初登場したストリート系ファッションブランドと新たに契約したことはもちろんビッグニュースだったが、デイがこれまで7年間、ともに歩んできたナイキから離れたことも興味深いニュースだった。
というのも、スポーツ用品の総合メーカーであるナイキは、2016年にゴルフの用具部門から撤退し、そのアパレル部門のみにビジネスを縮小した。さらに、昨秋ごろからは、近々、アパレル部門からも手を引き、ゴルフ事業から完全撤退すると噂されている。そして、2023年いっぱいで撤退するのではないかと見られていた。結局、前年中にそれらしい動きはなかったが、年明け早々、デイがナイキから離れたことは、「彼に続いて他の契約選手もナイキから離れるのでは?」「やっぱり完全撤退するのでは?」という噂をさらに広めることになった。
その矢先の1月8日、ナイキの看板選手の筆頭、タイガー・ウッズが27年間のパートナーシップに終止符を打ったことを自ら発表。世界中のゴルフファンを驚かせた。
「世界を象徴するゴルフブランドと27年間以上、パートナーシップを組ませてもらった僕は、とても幸運だった。たくさんの素晴らしい瞬間と思い出でいっぱいだ」
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