地震報道での絶叫に称賛、NHK山内泉アナの評価が急上昇 エースに上り詰める可能性も浮上

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彼女は“持っている”

 つまり、山内アナは以上の二つの偶然が重なり、件(くだん)の絶叫を発する機会を得たわけだ。さらに、そんな流れの延長上で5日、緊急にて放送された「NHKスペシャル 最新報告 能登半島地震 ~命の危機いまも~」でもキャスターを任される運びとなった。

「今、局内で彼女は“持っている”と評されるようになりました。NHKは東日本大震災の際の反省を踏まえて、差し迫った緊急時には強い口調でメッセージを発するように考え方を改めています。したがって絶叫自体は想定内でしたが、とはいえ緊迫感溢れるアナウンスは山内アナならではの力強さでした。視聴者から高評価を得たのも納得です」(同)

 女子アナに詳しいライターの島本拓氏はこう語る。

「2017年入局の山内アナは初任地の4年間を金沢放送局で過ごしました。その後、彼女は別の赴任地を挟まずに直で東京に上がり、『おはよう日本』や『ニュースウオッチ9』に抜てきされた後、今は『ニュース7』の金~日曜日を担当しています。アナウンス技術が高く、報道アナの王道を歩んできたといえます」

“あの騒動は帳消しだ”

 今後、“ポスト和久田”の最右翼に位置付けられる可能性はあるか。前出のNHKアナウンス室関係者は、

「実は山内アナは昨年、一部報道で同僚男性アナとの関係が問題視されました。だから、元来であれば絶対的エースの地位にまで上り詰めるのは難しいと見られていたのです。しかし、局内では今回の絶叫で獲得した高評価をもって“あの騒動は帳消しだ”と言う人も出てきた。まだどうなるかは分かりませんが、この先の展開が見ものです」

週刊新潮 2024年1月18日号掲載

特集「孤絶『震源地』 徹底取材『能登大地震』の“生と死”」より

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