急転直下、ソフトの甲斐野央が西武へ移籍 後味の悪いFA人的補償で思い出す「中日大ベテラン」のケース

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鷹ファンは安堵も…そもそも西武がソフトバンクの大功労者・和田毅投手を狙った本当の理由〉からの続き

球団間で話し合い

 では、日刊スポーツは和田毅(43)の名前を報じたのに、なぜ急きょ甲斐野央(27)になったのか? ホークスだけでなく、多くの野球ファンは疑問に思っているはずだ。

 1月11日に一報を報じた日刊スポーツによれば、西武は10日時点で昨年末にソフトバンクから提出されたリストから、和田を指名する方針を固めていたという。

〈方針通りにソフトバンク側に和田で 打診したが、反響の大きさなどを鑑み、両球団が話し合って急きょ方針を転換。現に和田の移籍報道があったこの日、ファンや世間からの批判の声が殺到した。(略)再度の協議の結果、西武は手薄なリリーフ補強として甲斐野を選び直した〉(1月12日付)

「日刊スポーツの記事が事実としても、交渉事は事前に露呈したらご破算になるのが球界の慣例です。和田を出したくない一心で、話をご破算にするためにリークしたのではないかという見方もありますが、和田にはソフトバンクで引退したいという強い意向があったのは間違いないでしょう」(ベテラン記者)

 甲斐野獲得が決定し、西武の渡辺久信GM(58)は会見で、和田の名前が先行報道されたことについて「プロテクトの内容については言えない」と語っている。

 振り返ると、西武の仕事納めとなった23年12月25日、渡辺GMは、ソフトバンクからプロテクト名簿が届いたことを明かし、年明け24年1月5日の仕事始めから話を始めるとしていた。一報、同じ12月25日、福岡市内で契約更改を終えた和田(今季推定年俸2億円)は、来季への抱負として「優勝と日本一しかない。来年で終わるかもしれないし、現役でやる以上、優勝と日本一を目指してプレーしたい」と抱負を語っていた。

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