鷹ファンは安堵も…そもそも西武がソフトバンクの大功労者・和田毅投手を狙った本当の理由

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衝撃の人的補償

 驚いたのは、ホークスファンだけではなかっただろう。埼玉西武ライオンズが、福岡ソフトバンクホークスにFA移籍した山川穂高(32)の人的補償として、ベテラン左腕の和田毅(42)を指名する――1月11日の日刊スポーツの報道は、ファンはもちろん、関係者の間でも大きな波紋を呼んだのだが、急転直下、その日の夕方には、人的補償は甲斐野央投手(27)と両球団から正式に発表された。

「直前まで人的補償は野手の中村晃(34)ではないかとの情報が複数、報じられていました。昨年10月に就任したホークスの小久保裕紀監督(52)は、和田の今季の開幕ローテーション入りを明言していました。2月で43歳になるものの昨季は8勝、7年ぶりに100イニング以上投げた。首脳陣は抜群の信頼を寄せていました」(スポーツ紙記者)

 和田本人も、パ・リーグでは初となる左腕の40代投手による2ケタ勝利を目標に掲げ、2月のキャンプまでに万全の準備をして臨むことを明言していた。オリオールズ傘下やカ
ブスでの4年間をのぞけば、17年間 、ホークス一筋の功労者の移籍である。

 この一報に、熱烈なホークスファンで知られるカンニング竹山も「拝啓西武ライオンズ様、もう一度だけ考えなおしてはいただけないものでしょうか…」とXに投稿するなど、SNS上でもファンが〈フロントは何を考えている〉〈何とかならないのか!〉〈お願い、出さないで〉などと激しく反応した。

「ファンの願い通り、和田の移籍はなくなりましたが、6年目の甲斐野もなかなかの投手です。力のあるストレートと鋭く落ちるフォークを武器に、リリーフとして活躍してきました。ただ、同じ投手出身である、西武の渡辺久信GM(58)が狙っていたのは和田です。彼の加入で、西武投手陣に大きな刺激を与えたいと思っていたのです」(同)

 ホークスはもちろん、球界にとっても至宝の左腕である和田を、西武が狙った理由はどこにあるのだろうか。

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