能登地震発生時に「危機管理のトップが入院、不在」が呼ぶ不審と憶測

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映画館に行けない

 話を震災発生時の村田氏に戻そう。

「今回の地震がなければ、正月早々に村田氏が入院していることは明らかにならなかったことでしょう。危機管理監は官邸から徒歩すぐにある官舎に住み、何か問題が発生すればただちに官邸にはせ参じる決まりになっているので、通常の行動範囲もかなり狭まります。常に携帯を手放せず、電波が入りづらい場所に立ち入ることは難しい。“映画館に行けないのが悩みでした”と現職時代を振り返った人もいましたね」(同)

 危機管理を統率するにあたっては持ち場を離れることは難しいということで、人間ドックなどを着任前に念入りに済ませて長期入院などの可能性を取り除いておくことも努めなのだという。

「それでもこのタイミングで入院ということですから、かなり重篤な病気なのではないかと、情報が駆け巡ったのは事実です。が、入院が判明した翌日の3日には村田氏は出勤し、岸田首相らとの会議に出席しています」(同)

コロナかインフルエンザ説

 もちろんこうした立場の人間の健康情報や動向は一種の機密にあたるのかもしれない。しかし元日にわざわざ入院していることを不審に思われるのは仕方がないところだろう。

「コロナかインフルエンザに罹患していたのではないかという話もありました。が、“それで入院するというのはかなり重篤なわけで、そう簡単に職場復帰できるものかなあ”との声がありました。さらに、“入院が報じられてすぐに出てくるってことは、そもそも入院していなかったのでは?”といった指摘もありましたね。以前に地方で飲酒してケガをしたこともあったそうで、それに似たようなことではないかとの見方もありましたが、なかなかハッキリとしていません」(同)

 村田氏の不在時は、官房副長官補が代理として任務を遂行し、対応に支障はなかったとされているが……。

「しかし、危機管理のトップが不在でも回る組織なら、そもそもそのポストは要らないのではといったツッコミは各方面から出てきているようです。村田氏も就任から2年が経過しました。現在の小島裕史警視総監が近々交代と噂されており、そこで小島氏が危機管理監に就く可能性が出てきましたね」(同)

デイリー新潮編集部

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