「岸田首相みずから最後のチャンスを潰すことに」 麻生元首相がトップという政治刷新本部の泥船ぶり

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やる意味がない

「まとまるものもまとまらないのでは、ということです。そもそも刷新本部は支持率の低迷が続き、政権の維持が難しくなりつつある岸田政権にとって最後のチャンスとされてきました。ここでうまく立ち回ることで3月の訪米やその頃に効果が出てくるとされる労働者の賃金上昇を受け、支持率上昇につながって行けば……というシナリオですね」(同)

 しかし、刷新本部のメンバーが伝えられるたびに失望の声が官邸内にこだまするようになっていったという。二人の元首相以外にも、ドリル優子の異名を持つ小渕氏もいれば、つい最近、警察への圧力疑惑が話題になった木原氏もいる。茂木氏は派閥のトップで、かつて「週刊新潮」で有権者に線香を配っていたことが伝えられていた人物だ。

「年末年始を挟んで、岸田官邸の関係者には、“何を考えているのか?”“これだとやる意味がない”などといった声が舞い込んできていたようです。麻生氏その他の起用のセンスもさることながら、かりに菅氏が仮に政治改革という言葉を魅力的に使って主張を展開すれば、復権の可能性も出てくるとの見方もあります。パーティーをやめればよいし、そもそもカネがかからない政治を進めればよいというのが多くの国民が考えていることでしょうからね。そうなると、ただでさえ目立たない岸田首相の存在感がどんどん色あせてしまうことでしょう」(同)

 このまま行けば、刷新本部立ち上げは「首相みずから最後のチャンスを潰すことになった試み」として後世に語り継がれることになりそうだ。

デイリー新潮編集部

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