「すぐそばにミサイルが直撃」「一度泣いたら涙が止まらない」 ガザの日本人看護師が証言する“死の恐怖”
「人前では絶対に泣かないと決めていましたが…」
ここでの川瀬氏は、オフィスに敷いたマットレスで雑魚寝する日々。食事は主にトマトやキュウリなどの野菜のほか、卵やパンを口にしていたそうだ。
気丈に語る川瀬氏だが、最初の退避からひと月の間には3回ほど精神的な辛さのピークがあったと振り返る。
「人前では絶対に泣かないと決めていましたが、一度泣いたら涙が止まらなくて。その都度、チームの誰かが“感情は出していい”“我慢は良くない”って寄り添ってくれました。彼らの支えは本当に大きかった」
涙を拭った川瀬氏は、いまもガザ地区に残る仲間のサポートに奔走している。