大谷翔平の“ドジャースの先輩”斎藤隆が明かす驚異のサポート体制 「アナリストに日本人がいるのは大きい」

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アジア部署を先駆けて作った

 しかし、何よりも日本人選手に好都合なのは、

「アジア部署を先駆けて作ったことです」

 そこではスカウト活動はもちろんマーケティングなど総合的にアジアを見据えた活動を行っているという。従って、アジア系や日本人のスタッフが多く、

「手術後の大谷選手のリハビリを担当するであろうPT(理学療法士)はアジア系のバーナード・リー氏。日本人トレーナーの中島陽介さんもいる。遠征や生活全般の面倒を見てくれるマネジャーは日系のスコット赤崎さんで、日本語もできます」

 さらに、日本語が堪能な東南アジア系通訳もいて、大谷専属である水原一平氏のフォローまで万全だ。

アンチが多くブーイングも

 極め付きは、

「データを分析するアナリストに日本人がいます。日本語で直接コミュニケーションが取れるのは大きい」

 大谷のみならず、追って入団を決めた山本由伸(25)にとっても心強かろう。

 かように完全無欠に思えるド軍だが、懸念材料がないわけではない。

「ファンが多いド軍はアンチも多い。サンフランシスコでは、僕も激しいブーイングを受けました。ニューヨーク・ヤンキースなどビッグクラブの敵地もしかり。エ軍時代の温かみある雰囲気はなくなるでしょう」

 パパラッチにも追っかけられる?

「僕は経験ないですが、全米が知る存在になった彼ならありうる。僕が現役の頃、ヤ軍のスター選手が餌食になっていましたから。ただ、大谷選手を街で見かけたとかいう話は聞きませんね」

 常に期待を上回る男への期待は膨らむばかり。

週刊新潮 2024年1月4・11日号掲載

ワイド特集「『昇り龍』か『堕ちし龍』か」より

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