池田大作氏が亡くなっても創価学会は例年通り「新年勤行会」を盛大に…会員から「喪に服す気はないのか」、そうせざるを得ない事情も
「新規会員は一桁」
たしかに、池田氏を慕う会員たちに対して、そのような配慮があってもよかったようにも見える。それにも関わらす、なぜこのような開催に至ったのだろうか。
「背景にあるのは、止まらない会員数の減少でしょう」
と、ある地域の元学会幹部が解説する。
「私の住む分県(県を何分割かした単位)では、高齢の方が亡くなった影響で、2023年の会員減少数は数百人規模にまで達しました。その一方で、新規の会員獲得数はわずか一桁。全国的にも同様の傾向が続いていますから、会員数の減少は明らかです」
そしてこう続ける。
「これ以上の会員減を防ぎ、また現会員の意識を高めるためにも、『新年勤行会』のような定例行事は、本部としても重視しているようです。コロナのときには開催できていなかったこともありますから、学会と会員をつなぐ機会として、やらないわけにはいかないのでしょう。実際、今年の『新年勤行会』に参加できて喜んでいる学会員も多くいます」
間近に迫る選挙
加えて、こんな事情もあるのだとか。
「総選挙が近いことも、背景の一つにあると思います。今の創価学会にとって、選挙は最も重要なイベントになっています。地域ごとに票読みが細かく行われ、公明党が一票でも多く獲得できるよう、皆が一体となって各々の知り合いに声をかけていくのです。実は昨年の秋の段階でも、年内に総選挙があるのではないかという見立てで、既に選挙活動に追われていた地域もありました。『本当に選挙はあるのか?』とこぼしながら、休日返上で頑張っている会員さんもいたくらいです。年が明けて、いよいよ解散が近いとの声も高まる中、“ここでもう一度会員たちを鼓舞しておきたい”という本部の意向が働いたのではないでしょうか」
このような、会員数減少の実態、また「新年勤行会」の開催状況やその理由などについて創価学会本部に確認してみると、
「この種の質問にはお答えしておりません」
20年続く「公称827万世帯」の牙城が崩れる日が来るのか――。