萩生田光一氏に「疑惑の映画観賞会」 「収入と参加人数が合わない」
「収入と参加人数が合わない」
もっとも、そんな萩生田氏には憂慮すべき事案がある。裏金問題に加えて、政治資金に関する別の疑惑が存在するのだ。
「はぎうだ光一後援会」は例年、J:COMホール八王子を借りて映画観賞会を開催。その映画観賞券を1枚千円で支援者に販売しているのだが、
「萩生田氏の資金管理団体『はぎうだ光一後援会』の収支報告書に記載されている、毎年200万円を超える観賞会の収入と実際の参加人数のあいだに相当の開きがあります」
とは、政治資金問題に詳しいジャーナリスト。
「22年分の同会の収支報告書には201万4千円の収入が記載されていますが、それを観賞券代の千円で割れば、本来、映画観賞会には2014名が参加しているはず。しかし、萩生田氏のブログに掲載されている写真ではホールの客席はガラガラ。ホールの最大収容人数は2021名なので、参加者の人数が2千名に達していないのは明らかです」
不可解な点が
続けてこう言う。
「実際の映画観賞会の参加人数と観賞会の収入が乖離しているのは、映画観賞券を一括して企業などに購入させているからでは。また、その利益は22年こそ28万2080円と些少ですが、コロナ禍以前に遡ると年100万円前後に膨れ上がります」
先般、西村康稔前経産相(61)が経産省職員らを“サクラ”として参加させて、架空の政治資金パーティーを実施していたことが発覚。物議を醸したばかりだが、萩生田氏の「映画観賞会」も架空とは言わないまでも、不可解な部分があるというのだ。
この点、自民党派閥の裏金問題を告発した神戸学院大学の上脇博之教授は、
「もしも、映画観賞券を企業が何枚もまとめて購入し、かつその映画観賞券を実際には使用する目的がなかったならば、実質的に政治資金規正法が禁じる政治家個人への企業献金に当たる恐れがあります」
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