JAL機炎上事故で物議を呼ぶ「ペット問題」、賛成派も反対派も触れない「判断の最優先事項」とは
5人の命よりも
結果はどうあれ、私は交通費が安くなるならば、ペットの同伴搭乗が実現することには賛成だ。ただし、「ペット同伴搭乗論争」が発生したのは、JAL機側で人間が誰も亡くならなかったからである。人間が一人でも亡くなっていたら、ペットの命二匹が失われたことを問題視する空気感になどならなかったはずだ。そこで「ペットを助けるべきだった」や「同伴できていたら」と言ったら炎上したはず。助かった乗客からすれば「アンタ達、自分の命がかかっていてもペットの話で盛り上がれるのかよ?」とイラっとするだろう。
また、旅客機の話ではないが、海保の乗組員5名が亡くなったわけだ。遺族からすれば「5人の命よりも2匹のペットのことで真剣に議論するって何なの?」と感情も抱く。
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