【追悼】「僕は宇宙一、国技館で負けている人間だ」元関脇・寺尾、錣山親方はボロボロになっても土俵に立ち続けた
昨年末、12月17日、大相撲の元関脇寺尾の錣山(しころやま)親方が亡くなった。60歳の若さだった。
出場にこだわり続け、少々のことは休まなかった。そのため、現役時代には通算黒星数で歴代1位にもなっている(のちに旭天鵬に抜かれる)。
横綱や大関ですら休場することが珍しくない現代では考えられないほどの「鉄人」ぶりを示していた。それを支えていたのは小兵であるハンデを跳ね返すほどの努力だったのは言うまでもない。
その並外れた努力の原動力は何だったのか。...