「上級生から勧誘され親も知らない間に信者に」 宝塚と創価学会の蜜月関係を現役生徒の保護者が明かす

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「保護者たちがごく自然と学会とのつながりを口に」

 世間にもまれず「特殊な閉鎖空間」で過ごしてきた若い生徒らは、自ら判断するすべを持たず、先輩から言われるまま入信していくというのだ。さらに続けて、

「2代前の理事長の時代には、五つある組のうち3組で、学会の力によってトップスターが生まれたといわれていました。うち一人の舞台は、公明党の山口那津男代表も観劇に訪れています。そもそも日頃から、歌や踊りなど特に秀でたものがない生徒が抜てきされると、『学会のおかげだ』と、まことしやかにささやかれます。つまりそれだけ学会の力が強く、かつ生徒の身近に存在するわけです」

 また、さるOGの母親が明かすには、

「複数の組トップの保護者が集う会食に居合わせた人が、相手の親たちがごく自然に学会とのつながりを口にするので『みなさん入信しているのですか』と尋ねたところ、『え、あなたは違うの?』と、逆に驚かれたといいます。信心を持つかは別にして、入信することでうまみがあるからです」

ウィンウィンの関係

 ある現役生徒の父親はかつて本誌(「週刊新潮」)の取材に、劇団内では事実上のチケット販売“ノルマ”があるとした上で、こう明かしていた。

〈チケットをさばける生徒は良い役につけてもらえます(中略)トップに上り詰めるためには、実力だけではなく、カネとコネが重要だということです〉

 先の乙骨氏が言う。

「何枚ものチケットをさばかなければならない劇団員にとって、学会員のよしみで買ってもらえ、それが自身の配役や人事に反映されるのであれば、まさしくウィンウィンの関係でしょう」

週刊新潮 2024年1月4・11日号掲載

特集「遺族の闘いは年を越し…『宝塚』と『創価学会』」より

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