「上級生から勧誘され親も知らない間に信者に」 宝塚と創価学会の蜜月関係を現役生徒の保護者が明かす
持ちつ持たれつの関係
また池田名誉会長によって63年に設立されて現在に至る一般財団法人「民主音楽協会」(民音)の存在も大きい。音楽文化の向上や異文化との交流を目的としながら各種コンサートのチケットも取り扱っており、学会員は割引価格で購入できる。ジャーナリストの乙骨正生氏が言う。
「民音は創価学会の外郭団体です。学会の地域毎の区分はまず、隣近所の3~5所帯から構成される『ブロック』、それが合わさって30~50所帯の『地区』、次に『支部』、そして200~300所帯の『本部』、さらにゾーンと呼ばれる『圏』や『区』から『総区』『県』『方面』と上がっていきます。民音の責任者は各『地区』に配置され、組織的に割り当てられた分を学会員に買わせるのです」
実際に劇団は数年前まで民音と購入取引があり、現在は「お取引はございません」というのだが、宝塚のチケットを取り扱い始めたのは68年ごろというから、持ちつ持たれつの関係がおよそ半世紀も続いてきたわけである。
「“大人の食事会”に来ない?」
民音との取引がなくなっても、劇団と学会との関係は揺るがない。これまで宝塚OGで学会員であると公言してきたのは但馬・松両氏などごく少数で、現在の劇団内では大規模な折伏は行われていないというのだが、ある現役生徒の保護者が明かすには、
「生徒の中にも、確実に一定数の学会員がいます。音楽学校入学前から家族で入信しているケースもあれば、劇団に入団後、上級生から声を掛けられて新たに会員になることもあります」
後者については、こんなパターンが一般的だという。
「入団後、研7(7年目)までの代が出演する新人公演でいい役をもらったり、また人気が出てスター路線に乗った生徒は、先輩から『今度“大人の食事会”があるんだけど来ない?』『あなたにとってもためになると思うよ』などと誘われます。よく分からないままついて行くと、そこには学会員の上級生らが集まっていて『創価学会に入ればチケットもたくさんさばけるよ』と、入信を促すのです。劇団内での出来事を外に話す“外部漏らし”はご法度なので、家族も知らないまま娘が入信していることもあると聞いています」(同)
[3/4ページ]