「上級生から勧誘され親も知らない間に信者に」 宝塚と創価学会の蜜月関係を現役生徒の保護者が明かす

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成功した宝塚中国公演

 記事では公明党の益田洋介・元参院議員(故人)が、

〈公明党と自民党は平成七年の宗教法人法をめぐって対立もありましたから、学会と縁の深い宝塚を応援するのは関係を修復するには絶好のチャンス。宝塚ならイメージもいいし、学会の婦人部にあった自民党へのアレルギーを払拭するのに丁度いい、と青木さんが判断したんじゃないですかね〉

 などと回想しており、前出の但馬氏も以下のように述べていたのだった。

〈公明党は文化芸術政策を充実せよと主張してきました。宝塚中国公演は、自民党と力を合わせたから実現できた。(中略)あの公演をきっかけに宝塚と中国の繋がりも出来ました〉

 公演は成功裏に終わり、一方の政界でも自公が長きにわたってタッグを組む礎が築かれた。では、そうした壮大な構想を実現させた宝塚と創価学会との「蜜月」は、いかにして育まれていったのだろうか。

折伏と座談会

 前出「文藝春秋」では、かつて創価学会芸術部書記長だった古谷博氏(故人)が、こう明かしている。

〈昭和四十年代の半ばころでしょうか、タカラジェンヌを熱心に折伏(創価学会における勧誘活動のこと)していたことがあります〉

 具体的な手法としては、

〈入信したタカラジェンヌたちに話を聞くと、歌劇団という閉ざされた空間に長くいたので、宝塚を離れると社会に適合しにくく苦労するという。(中略)それぞれに悩みがある。それに宝塚は完全なタテ社会ですからね。先輩に座談会(学会でいう集会)などに誘われると断りにくい。その点も折伏するには好都合でした〉

 そんな活動のかいあって、現役とOG合わせ、会員は当時50人ほどに上ったというのだ。

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