裏金問題でも「謎のポジティブさ」を見せる岸田総理 懇親会で「意外なほど元気だった」

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山場は4月末

 早期退陣など念頭にないというのだ。さらに、

「総理は松野博一前官房長官(61)との連携に難があり、高木毅前党国対委員長(67)も機能していなかった。安倍派に遠慮なく、自派閥の林芳正氏(62)を官房長官に据え、経験豊富な浜田靖一氏(68)に国対委員長を任せられたことは、皮肉にも政権運営のプラスになった側面もあります」

 一方で、さる政府関係者は総理の“打算”を次のように代弁する。

「山場は4月末の補選です。捜査の展開次第では、複数の議員が辞職する事態になり、補選の数も増えて総選挙の試金石に。そこで惨敗すると総理の立場は苦しくなりますが、はたしてそれで即座に退陣に追い込まれ、両院議員総会で新総裁を選ぶ流れになるのか。誰もそんな逆風下で、選挙なんて戦いたくないはずです」

 つまり、補選の結果がどちらに転んでも、9月の総裁選まで岸田おろしは起こらないという。

週刊新潮 2024年1月4・11日号掲載

特集「巨額裏金事件 検察vs.『安倍派』『二階派』 『大物立件』の最終攻防」より

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