「あなた方の誰かが話を漏らしたに決まってます」 秋篠宮家が皇宮警察に不信感を抱く理由
佳子さまの身辺警備も課題に
「一目、愛子さまのお姿を拝見したかったけど…」
1月2日に天皇家の長女・愛子さまは新年一般参賀で多くの国民の前に姿をおみせになる予定だったが、元日の能登半島地震の被害を考慮して中止となり、皇居前広場を訪れた多くの人たちは残念がっていた。愛子さまは前日の新年祝賀の儀で美しいティアラ姿を披露されたことで注目を集めていたからなお更だった。
その愛子さまが立たれるはずだった宮殿のベランダ下で、儀仗服を着て直立不動のまま警戒警備にあたる「お立ち台儀仗」は、皇宮護衛官にとって最も誇り高い任務だ。交代の際は優雅に複数人が規律正しく同じ動きをする。
「国家的行事の“警備の顔”なのです」(前出の皇警関係者)。
一方、15年5月にネット掲示板「2ちゃんねる」へ秋篠宮家の次女・佳子さまに危害を加える内容の文面を投稿して皇警に不要な警備強化をさせたとして、無職男が偽計業務妨害の疑いで逮捕された。佳子さまは前月に国際基督教大(ICU)へ入学したばかりで、皇警は護衛の人数を通常の2~3倍に増やしていた。同8月にも佳子さまに危害を加えると予告する封書を学校に送ったとして、威力業務妨害の疑いで会社役員の男が逮捕されている。佳子さまは皇室の中でも目立つ存在だが、
「好意的な声が多かったのが、学習院女子大を中退してICUに入学された頃から様々な声が上がるようになりました」(同)
19年に卒業する際には、眞子さんの結婚騒動が長期化していたことについて「姉の一個人としての希望がかなう形になってほしい」と記した文書を公表。「公より私を優先する考えは皇族として違う気がする」といった声がSNSなどで広がった。
秋篠宮さまは昨年の誕生日会見で、佳子さまの部屋が宮邸にないことを、
「いずれはこの家から出ていく(中略)部屋をそこに用意すること自体がある意味無駄になるという考えから」
と理由を述べられた。これも佳子さまが「宮邸があるのにわざわざ同じ赤坂御用地内で一人暮らしをしているのはおかしいのではないか」などと指摘されたため、弁明をされたものだ。
秋篠宮さまは市民生活に支障を与えたくないとして、車での移動中に警戒警備のため信号を止めることを嫌い、流れに任せて通行させるよう警察側に指示されていることはよく知られる。警察サイドが警備の強化を理由にご指示の撤回を希望した際には「警察の主張は矛盾している。信号を止めれば誰か警備の対象者がこれから通行すると周囲に伝えているのと同じだ」と語られており、お考えの根底には警察不信があるとみられる。
皇警OBは「眞子さまのご結婚騒動以降、秋篠宮家には“逆風”が吹いています。将来即位される悠仁さまは言うまでもなく、ご結婚を認めた秋篠宮ご夫妻、そして目立つ佳子さまの警衛は重要課題です」とした上で「側衛をはじめ警察は警備が円滑に行えるよう一層の信頼を獲得する努力が必要です」と話している。
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